「これは何?」につまづかないモノの分類で「失くしてもまた見つかる部屋」を叶えた事例(20代男性)

「これは何?」につまづかないモノの分類で「失くしてもまた見つかる部屋」を叶えた事例(20代男性)

今回の事例はモノを失くしてしまいがちで、そのことにひどく落ち込んでしまうお客様からのご依頼です。
「失くさない」は難しいけれど「失くしてもまた見つけられる」を目標に決めて片付けの作業を行いました。

掲載にあたっては、ご本人に内容と写真をご確認いただき、許可を得た範囲で紹介しています。

どんな事例?

この事例が参考になりそうな人

  • モノを失くしてしまうことが多い人
  • お気に入りのものに囲まれて暮らしている人
  • 片付けへのハードルが高いと感じている人

愛着のあるものを大切にしたい気持ちがあっても、片付けのハードルが高くて行動できなかった。

お気に入りを大切にする20代男性のお客様

20代男性で在宅ワークの日と出勤しての仕事の日があるお客様。
ADHD傾向があり、物の置き場所が分散しやすいことや、判断が重なると負荷が高くなりやすいことに困っていました。

雑貨やアクセサリーなどお気に入りのモノを大切にする暮らしをしていました。
奥様と二人暮らしで、お客様の私物は書斎に集められている状態でした。

資格取得のための勉強も自宅の書斎で行なっているそうです。

好きなものがどこかに行ってしまう悲しさ

お話を伺ったとき、大切にしていたアクセサリーを失くしてしまったショックで焦って探しても見つからず途方に暮れていました。
仕事柄、書類がとても多く、机の上や周りに積み重なっていて、雑貨などのお気に入りのモノが仕事や勉強の道具の中に埋もれている状態でした。

机に空きスペースがなく、趣味や勉強に取り組む場所がとても限られた状態になっており、片付けなくてはいけないと分かっていても動けない状態でいた。

お気に入りを大切にしたいけど、どうしていいかわからない

お気に入りのモノへの愛着があり、大切にしたい気持ちが強い方だと感じました。
一方で片付けへの心理的ハードルが高く、やらなきゃいけないのにできないという葛藤を抱えている様子。
「まずどうしたら」と迷いが増えると負荷が強まるタイプだと感じました。

私がサポートを行っています

ふるさと あいこ

ライフオーガナイザー®︎として、片付けや整理収納の困難を「本人の努力不足」ではなく、暮らしの環境や仕組みの問題として捉え、住まいに合わせた環境調整を行っています。
ADHD・ASDなどの特性や、片付けへの苦手意識がある方にも、無理に捨てることを求めず、ご本人の判断を大切にしながら、続けやすい仕組みづくりをサポートしています。

所属

  • 日本ライフオーガナイザー協会 正会員
  • ICD(アメリカ)研究会員

作業で行ったこと・行わなかったこと

行ったこと

  • デスク周辺の物の全出し
  • 本人の判断に沿った分類
  • 収納場所の再設定
  • よく使うもの、探しやすくしたいものの配置調整

行わなかったこと

  • 本人の代わりに捨てる判断をすること
  • 不用品の回収、廃棄代行
  • 医療的・心理療法的な助言

「これは何?」から「これは大事?」に基準を移す

まず最初に、書斎デスク周辺にあるものを全部出して分類しました。

その際、これは何?とモノのカテゴリ(貴重品、ガジェット、本……など)で判断することがお客様にとって迷いの原因になると感じ

  • 大事
  • わからん
  • ゴミ

とモノへの愛着度でまずは分類を行いました。(分類名はお客様自身がユーモアを込めて書いてくださいました)

また、全体的に書類が多かったため、「書類」というカテゴリは別途用意しました。

迷ったら「わからん」に入れることを徹底し、迷いを後回しにすることで、作業がスムーズに進む感覚に達成感を感じていただけました。

4つに分類したのちに「大事」から順にデスクの収納に収めることで、優先度の高いものから取り出しやすい位置に配置されました。

失くしても見つけられる部屋へ

お客様自身が「ゴミ」と判断したものは処分するものとして分け、デスクの収納には残すと決めたものだけが並んだ状態になりました。

お気に入りの雑貨やアクセサリーはディスプレイされ、見た目にも満足されていました。

全て出す段階で探していたものがいくつも見つかり、作業そのものをして良かったとお客様自身喜ばれていました。

「貴重品はここに置くから、コインケースを探すならこのカゴの中を探せばよい」と、失くしモノをしても探す場所が特定しやすい仕組みを作ることができました。

またガジェット類はここ、アクセサリーはここ、と小さく分類することで「これはガジェットだからこの引き出し」とご自身で関連づけて収納場所を決めることができるようになりました。

勉強中の資格の参考書をデスク横の棚に集めたことで、学習を始めるまでの動きが少なくなりました。

資格取得後はテキストの置き場がきっと変わると思うので、そのような暮らしの変化に沿ってデスク周りの収納の見直しもサポートさせていただけたらと思います。

この事例のポイント

この事例のポイントは、「失くさないように完璧に管理する」ことではなく、「失くしても探す場所が分かる」状態をつくったことです。

片付けのゴールは、見た目を整えることだけではありません。その人が暮らしの中で困りにくくなる仕組みを一緒につくることを大切にしています。

作業時間・費用(目安)

スペースに対してモノの量が多く一度に全てのモノを出すことが難しかったため、ワゴンの中身、デスクの上、デスク横収納と場所を区切って作業を行いました。

同じ書斎でも物量によって作業時間は大きく変わります。あくまで目安としてお読みください。

片付けたいけどどうしたらいい? と止まってしまう方へ

「片付けなきゃ。でもどうしたら?」と止まってしまうのは「決めること」が目の前にたくさん積み上がってしまうから。

どうしたらいいかわからないそのままでも大丈夫です。まずは「片付けたい」とご相談ください。

一緒に過ごしやすい暮らしの空間を作りましょう。

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