今年は割とたくさん本が読めている気がします。
図書館に通い、購入した本も紙の本も読み。多読することで今まであまり読まなかったジャンルの本も読むようになり、新たな発見があります。
2025年の1月から2月にかけて読んだ本の中から特に好きな本を5冊紹介します。
ブロガーさん、クリエイターさん向けのラインナップになっています。
「自分メディア」はこう作る!
ブロガーちきりんさんによるブログ運営記。
ブログを書き始めたきっかけの話から、ブログ炎上との向き合い方、案件を受ける基準などあまり人には聞きづらいブログ運営秘話を赤裸々に語っています。
一貫していたのは「自分メディア」を育てることを最優先していたこと。
「自分メディア」を育てるために書籍を出版し、「自分メディア」の質を落とさないために案件は厳選する。
とても戦略的なメディアの育て方で痺れました。
価値あるメディアを育てるために参考にしようとたくさんメモをしました。
同じようにブログやSNSなど、メディアを育てたい人におすすめしたい一冊です。
天才たちの日課
近代の音楽家、思想家、小説家など「クリエイティブな人々」の暮らしのルーティンにフォーカスした1冊。
何時に起きて何を食べ、どう仕事をして余暇を過ごすのか。
クリエイティブな仕事が一番効率よく行えるのはどのタイミングでどれくらいの長さなのか。
たくさんの例が紹介されていて、自分の参考になる人は誰だろうと吟味しながら読みました。
全体を通した感想は「現代日本人、働きすぎでは?」でした。
うまく時間を使うとこんなにも素晴らしい仕事ができる。
クリエイターさんなど何かを生み出す仕事をしている人に特におすすめの一冊です。
『天才たちの日課 女性編』もあります
私もそのうち読みたいです。
SECOND BRAIN 時間に追われない「知的生産術」
「自分の脳の外部にもう一つの脳を作る」をコンセプトとしたデータベース論の本です。
メモを集める、整理する、関連づける、という流れを通して新たなアイディアを想像するプロセスが丁寧に解説されています。
私はNotionのメモデータベースにこのSECOND BRAINを実践しています。
メモからアイディアを生み出す方法を求めている方はぜひ。
世界目録を作ろうとした男 奇才ポール・オトレと情報化時代の誕生
ポール・オトレという19世紀の実在の人物の伝記です。
情報を整理して並べることを突き詰めた男で、世界の全てを図書館に並べようとしました。
現在の図書館で用いられている10進分類法の元になった整理方法を考案しました。
この時代は情報網が発展し、他国や「地球」というものが認知され、「世界は一つになる」というムーブメントがあった時代でした。
世界の全てを集めた「世界図書館」「世界目録」をオトレは作ろうとしましたが、その計画は戦争によって中止に追い込まれます。
壮大な歴史の流れに感動する1冊でもあります。
オトレの分類法を先ほどのSECOND BRAINに私は応用しています。
情報整理が好きな人、歴史物語が好きな人、どちらでも楽しめる一冊です。
老人ホームで死ぬほどモテたい
上原あゆ美さんによる歌集。
見ての通りタイトルが最高! なんだこれ!
家族仲に恵まれなかった作者の苦しさと葛藤がエモーショナルに描かれています。
単語の取り合わせがセンシティブで意外性に痺れました。
あとがきまで読むとタイトルの意味がガラッと変わります。
思わず頭からまた読み直してしまいました。
現代の言葉で書かれているので「短歌に馴染みがあまりないよ」という人でも読みやすいかと思います。
短歌の世界をぜひ味わってみてください。